Donの初心者のための資産運用ブログ

資産運用の方法を具体的に紹介していきます

日銀の2%物価上昇目標

 

日銀の2%物価上昇目標とその影響

 

日本銀行(日銀)が掲げる「前年比2%の物価上昇率」という目標は、経済政策の中核をなす重要な指標です。この目標を達成するために、日銀はさまざまな金融緩和政策を実施してきました。しかし、長年にわたりこの目標の達成は容易ではありませんでした。そんな中、最近になってようやく物価上昇率が目標に近づきつつあるというニュースが報じられています。

        

コロナによる経済の変化

新型コロナウイルスパンデミックは、世界経済に甚大な影響を与えました。多くの国で封鎖措置が取られ、経済活動が大幅に制限されたことで、供給チェーンに深刻な混乱が生じました。この結果、生産コストの上昇、いわゆる「コストプッシュインフレ」が発生し、物価上昇の一因となりました。

ウクライナ危機と資源価格の高騰

2022年のロシアによるウクライナ侵攻は、世界的なエネルギー供給への不安を高め、原油をはじめとするエネルギー資源の価格を急騰させました。これもまた、コストプッシュインフレの1つの要因になりました。

各国の景気回復と金利政策

世界各国で新型コロナウイルスからの経済回復が進む中、今度は景気の過熱を防ぐために金利を引き上げる動きが見られます。この金利上昇は、金利を上げていない日本円の価値を下げる結果となりました。円安は輸入品の価格上昇を招き、これまた国内の物価上昇に拍車をかける形となりました。

物価上昇がもたらす影響

 

ゆるやかな物価上昇は日銀が目指してきたものであり,経済全体にプラスの影響をもたらす一方で、個人レベルでは現状その恩恵を感じにくいのが現実です。特に、賃金の上昇が物価上昇に追いつかない今、実質的な生活費が上がって生活が苦しくなっている人が多いと思います。

個人が取るべき対策

 

物価上昇の環境下で、個人が取りうる対策はいくつかあります。まず、消費者としては、無駄遣いを避け、賢い購買行動を心がけることが大切です。また、現状の職場で賃金の上昇が見込めない場合は、副業やスキルアップだけではなく,転職も考える必要が出てくると思います。そして投資を含めた資産管理にも注意を払い、インフレリスクを考慮した資産運用を行うことが重要です。

結論

 

日銀の2%の物価上昇目標達成に向けた動きは、コロナパンデミックウクライナ危機、そして各国の金利政策など、複数の要因が複雑に絡み合ってやっと達成しつつあります。ただしこの動きは、一時的に物価上昇を促すものの、賃金上昇が伴わない限り、消費者にとっては厳しい状況になりえます。個人が賢明な消費行動を取り、収入を増やすための転職やきちんとした投資を行っていくことが大事だと思います

参考・日銀のHP

https://www.boj.or.jp/mopo/outline/qqe.htm