株の価格は市場参加者全員の総意で決定される
1. はじめに
株式投資を始めたばかりの方にとって、株価がどのように決まるのかを理解することは重要です。今回は、「株の価格は市場参加者全員の総意で決定される」というテーマについて詳しく解説していきます。
2. 株価が決まるメカニズム
2-1. 需要と供給のバランス
株式市場では、ある銘柄の株を買いたい人(需要)と売りたい人(供給)が常に存在しています。買いたい人と売りたい人の希望する価格が一致した時、その価格で取引が成立し、株価が決定されます。
2-2. 需要と供給の変化が株価に与える影響
より高値で買いたいという需要が増えれば、株価は上昇します。一方、安い価格でも売りたいという供給が増えれば、株価は下落します。株価は常に需要と供給のバランスによって変動しているのです。
3. 市場の極端な状況
3-1. ストップ高
買いたい人ばかりが増えて売りたい人がいなくなると、取引が成立する価格がなくなり、株価がつかなくなります。これを「ストップ高」と呼びます。ストップ高の状態では、売り注文を大きく上回る買い注文が殺到し、その日の値幅制限の上限まで株価が上昇して取引が停止します。
3-2. ストップ安
逆に、売りたい人ばかりで買いたい人がいなくなると、「ストップ安」になります。ストップ安の状態では、株価が大きく下落し、値幅制限の下限で取引が停止します。
4. 市場参加者の考えの総意
株価は、それぞれの市場参加者の売買希望価格が一致することで成立しています。たとえ自分が「この株は上がるはずだ」と思っていても、市場参加者の中には「この株はもう上がらないだろう」と考えて売る人もいるのです。株価がつくということは、常に相反する考えを持つ人がいるということを意味しています。
5. まとめ
株式投資では、自分の考えだけでなく、市場参加者全体の考えのバランスを見極めることが重要です。株価は市場参加者の総意で決定されるという原則を理解して,自分の考えが必ず正しいという過度な自信を持たないことも大事です。