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新興国株式へのアクセスを可能にする投資信託

投資信託の魅力の一つ:新興国株式の購入

投資信託がどのようにして日本の投資家に新興国の株式市場へのアクセスを提供しているか、そして一部の株式がADRを通じて入手可能であることについて詳しく掘り下げていきます。

新興国市場へのアクセス

新興国市場は、高い成長ポテンシャルを持っていますが、日本からの直接投資は難しいことが多いです。ここで投資信託が重要な役割を果たします。新興国投資信託は、日本の投資家が新興国の個別株式に簡単に投資できるようにします。

たとえば、インドのIT企業やベトナム消費財企業、ブラジルの資源関連企業など、これらの市場には将来有望な多くの企業が存在します。しかし、これらの株式は日本の証券市場では直接取引できないため、投資信託の形ではありますが,購入することが出来ます。

ADRアメリカン・デポジタリ・レシート)とは

すべての新興国株式が日本から直接購入できないわけではありません。一部の株式は「ADR」として利用可能です。ADRは「American Depository Receipt」の略で、アメリカの銀行が外国企業の株式を保管し、それに基づいて発行される証券です。これにより、米国以外の企業の株式を、米国の証券市場で取引することができるようになります。

例えば、インドの大手IT企業Infosysの株式は、ADRを通じて米国の市場で取引されています。このように、ADRを利用することで、日本の投資家も簡単に特定の新興国企業の株式を購入することも可能です。

ADRの限界と投資信託の役割

ただし、ADRはすべての外国企業の株式をカバーしているわけではありません。特に新興国市場においては、多くの有望な企業の株式がADRとして利用できないこともあります。ここで再び投資信託の役割が重要になります。投資信託は、ADRを通じてアクセスできないような企業にも投資することが可能です。

結論

新興国の市場には魅力的ではありますが、それにアクセスする方法は限られています。投資信託は、新興国市場への広範なアクセスを提供する一方で、ADRは特定の企業の株式への直接的な投資機会を提供してくれます。投資信託ADRを活用することで,我々投資家は多様な投資ポートフォリオを構築し、グローバルな成長の恩恵を受けることが出来るようになります。